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2006.May | vol.37

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広告主視点からみた多メディア時代のメディアプランニング
―テレビを補完するメディアの模索をめぐって

カルピス株式会社
広告部 マネージャー

保田 大 さん  第32回2005年度JAA広告論文銀賞受賞

メディアの多様化、視聴態度の多様化に伴い、ここ数年、広告のメディアプランニングは大きな転機を迎えています。とりわけ、議論されるのが、テレビCMの真価。「テレビCMはチカラを失った」「いやいや、まだその影響力においてテレビCMをしのぐ広告メディアは存在しない」・・・さまざまな論が飛び交うなか、最も効果的なメディアミックスとは何かを再考するムーブメントが、広告主および広告代理店の間で活発になっていることは確かです。今回は、多メディア時代のメディアミックスをテーマにした論文で、見事、2005年JAA広告論文銀賞を受賞された、カルピス株式会社広告部の保田さんに、インタビューしてみました。

-保田さんは、多メディア化の時代の中での「テレビCMのチカラ」というものを、どのようにお考えですか。

ネットをはじめとしたさまざまなメディアがこれからもチカラを付けてくるでしょうが、広告メディアとして、他のメディアがテレビを凌ぐというのは、仮にあるとしてもまだまだ先のことではないでしょうか。ただ言えるのは、このまま多メディア化が進めば、視聴率が伸び悩むという現象は起きるでしょう。人間が生活する時間は、1日24時間で変わらないわけですから、様々なメディアに接触する分、相対的にテレビに接触する時間が減少する可能性は高くなると思います。視聴率が伸び悩んだ際、「その分の広告費をどこに配分するべきか」という大きな問題が我々広告主には発生します。そのひとつの結論として、私たちは「Gガイドへの出稿」という新たな選択肢を選ばせていただきました。

-ありがとうございます。忌憚なく質問させていただきますが、なぜ御社はGガイドへの広告出稿を選択されたのですか?ネット等、他にも広告メディアはあるわけですが。

もちろん、WEBも出稿しています。しかし、基本的にはメディアの環境変化に伴う「テレビ広告の補完はまずはテレビで」という発想ではないでしょうか。実際のTV画面の視聴とは別に番組表の視聴率というのも注目すべきと考えます。DVRへの録画操作の際は必ず番組表を見るのも一例ですが、視聴者に利便性の高いものは今後伸びていくと思いますので、ある意味でGガイドへの出稿はデジタル時代の必然的な流れではないでしょうか。

-御社にとってのGガイドの魅力とは、「テレビに直結したメディア」ということですか?

それだけではありません。Gガイドには、理解型広告メディアとしての可能性を感じたというのも、選択した大きな理由です。私どものメイン商品は、「カルピス」だけではなく、「アミールS」のような健康食品がたくさんあります。ですから、スポットCMなどで商品名を認知して購買に至るのではなく、商品の中身や効能をよく「理解」して購買していただくことが大事なのです。そういった意味でも、Gガイドにおける広告は、興味を持った顧客の方が広告をクリックすることによってより深い理解をしていただいたうえで購買につなげられる可能性を秘めていますよね。

-そのように理解していただけると、私たちとしては本当にうれしいです。御社では、保田さんだけでなく、多くの方がGガイドに対してそのように理解いただいているのでしょうか。

普及台数の問題は、大きいですね。正直、最初にGガイドへの出稿を社内に提案した時は、つらかったですよ。当初はまだDVRが100万台しか普及していませんでしたから。「Gガイド?何それ?見たことも聞いたこともないよ」・・・そういう方がまだまだたくさんおりましたから。「DVDレコーダーが普及すれば、録画をする際に必ずGガイドを見る。だから、広告メディアとして大きなチカラをもつ」と説明しても、理解してもらえるまでには時間がかかりました。それが、こうして今約1,000万台の普及となってきますと、当然、社内の反応も徐々に変わってきています。「Gガイドの広告を見たよ」「あれ、いいね」という人が、ずいぶん増えました。

-この5月からはいよいよGガイドモバイルにリモート録画予約機能が追加されましたが、今度の期待はどのようなものでしょうか。

現在、当社でもモバイルサイトを開設し、そこで商品告知等を行っておりますが、そのサイトへの誘導として、Gガイドモバイルへの広告出稿が効果をあげるものと思っております。最近始まった、外出先などからネットワーク通信を利用して携帯から家庭のDVDレコーダーにテレビ番組の録画予約ができる機能は、今後、家電製品を通しての家庭内ネットワーク化への大きな布石になるでしょうね。実は、多メディア時代にテレビと同等の広告ソリューションとして、携帯コンテンツにはかなり期待をしております。ここはいち早く広告枠を押さえて、その使い方を掘り下げていこうと検討しております。

-本日は、広告主様としての視点でGガイドを語っていただき、私たちとしてもたいへん勉強になりました。今後も、ずっとおつき合いいただけるよう、私たちも頑張っていきたいと思います。

こちらこそ、今後ともよろしくお願いします。

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